「進取果敢 」
意味:自ら進んで積極的に事をなし、決断力が強く大胆に突き進むさま。
これは私が中学生になりたての時に出会った言葉です。
最初はただ「なんか座右の銘みたいなカッコいいやつ欲しいなぁ」という厨二心によってインターネット上から探し出されたものですが、今となっては自分の人生の指針になっています。
申し遅れました。
今回、選手日記を担当させて頂く、福岡大学サッカー部新2年分析官の眞崎惣介です。
私のこれまでのサッカー人生についてつらつらと書いていこうと思います。
私がサッカーを始めたのは小学2年生の時でした。始めたといってもサッカーチームに入ったのがその年でそれ以前から友達と近所の道路でボールを蹴っていたので正確には覚えていません。
初めて入ったサッカーチームは若久サッカー少年団という少年団でそれからジュニアユースはCAグランロッサ、ユースは筑陽学園高校と地元では強い部類に入るチームで揉まれていきました。
しかし、レベルの高いチームでサッカーをするにつれて「プロサッカー選手になる」という夢は段々と遠いものになっていきました。
自分は本当にサッカーが好きで、朝練も居残り練習も人一倍取り組んでいたのですが、目に見える結果は出せず、いつしかサッカーをプレーするのが辛くなっていました。
そんな中、忘れもしない高校2年生の冬。
テレビでプレミアリーグの試合を見ていた時にある光景を目にしました。
それはスタンドの上の方で3人のチームウェアを着た人達がパソコンやカメラを操作しながら、無線で誰かと会話をしているところでした。
「この人たちは何をしているんだ?」
そう思った私はテレビの向こうでデブルイネやダビドシウバが試合をしているのにも目もくれず、グーグルで「スタンド スタッフ」「パソコン サッカー スタンド」など見えた情報をとりあえず打ち込んで彼らが何者だったのかを必死に探しました。
そうして知ったのが「分析官」。
カタカナで「アナリスト」。
そう、私の現在の福岡大学サッカー部での役職です。
私は「これだ!」と思いました。
これで上に行くんだと。
いきなり分析官と言われて何をする人か想像つかない方もいると思うので説明しますと、スポーツにおいての分析官というのは、対戦相手を分析して対策を練ったり、自チームを分析してチームの成長を手助けすること。また、映像やデータ等を駆使してチーム全体をサポートすることを主な仕事としている人達です。
私は高校に特待生として入らせていただいたので、夏に部活動を辞めることはできず、サッカーをしながら独学で受験勉強をすることになりました。
当時、サッカーと勉強を両立するのは本当にキツかったですが、それを支えてくれた、コーチ、監督、学校の先生、そして両親には心の底から感謝しています。
なんとか福岡大学に合格したものの、分析官として何から始めればいいか分からず、入学してからの1ヶ月はとりあえず全カテゴリーのトレーニングに出て、トレーニングや試合の映像を撮ってYouTubeで送るという作業を必死にやっていました。
奇跡的に筑波大学サッカー部で分析の仕事もしていたというコーチが私が入部する年と同じ年に赴任してきた事もあり、ノウハウを教わりながら2ヶ月目以降は自チーム分析や敵チームのスカウティングなど精力的に活動していきました。
入部1年目は分析官の先輩が4年生の先輩1人だったため、九州トーナメントや国体。インカレ全国大会など多くの経験をさせていただきました。
普通このような大会を1年生から経験するには相当スーパーな選手じゃないと無理だと思いますが、分析官という立場でサッカー部に関わることによって人とは違う貴重な経験ができたと思います。
今日、これまでのサッカー人生を振り返ると
プレーヤーを辞めるという決断。
分析官を志すという決断。
プレーヤーとしても、分析官としても愚直にコツコツと取り組む姿勢。
など冒頭にある「進取果敢 」という言葉通りにやってきたんだなぁと少し自分を誇りに思います。
あと倍くらい文章が書けそうですが、これ以上長くなると次の人に文句を言われそうなのでやめておきます。
「福大サッカー部にこんな奴がいるんだ」と少しでも興味を持ってくれたら幸いです。
これからも福岡大学サッカー部を応援よろしくお願い致します!
あと、分析官募集中です!
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