こんにちは。今回選手日記を担当することになりました、福岡大学サッカー部4年山口 純成です。
少し長い文章になりますが最後まで読んでいただけると幸いです。
「雑草魂」
“雑草”
踏まれても、蹴られても、大雨や強風にさらされても根っこが抜けない限り
何度でも立ち上がり、咲く一種の花。
父と兄の影響で地元の少年団大坪少年サッカークラブで小学1年生からサッカーを始め、伊万里中学、伊万里高校と自宅から1番近い学校に通いサッカーを続けた。
強いサッカー部、いわゆる強豪校でどれだけ自分の実力が通用するのか、そのような思いでこの福岡大学サッカー部に入部した。
しかし、どれだけ自分の実力が通用するのか、というこの思いは入部してすぐ目に見える形で現実を見ることになる。
同期には、Jクラブのユースから来た選手や高校選手権常連校から来ている選手が多く、綺麗な花のような選手ばかり。
自分はただの”雑草”だった。
入部して最初に与えられたカテゴリーはB2。
このサッカー部では1番下のカテゴリー。
元々、自分はあまり特徴のないプレーヤーで、足も速くなく、足元の技術が突出してるわけでもなく、シュートが特別上手いわけでもない。
だから、入部当初、上のカテゴリーにいる同期や先輩たちのように足元が上手くて、技術があって見ている人が「上手っ」と言ってしまうようなプレーヤーにならないといけないと思った。
華のあるプレーをしなければ通用しないと思った。
上手いプレーをしよう、そんなことばかり考えてプレーする日々が続いた。
ある時ふと、少年団でサッカーをやっていた頃の写真を見返し、その頃どんな気持ちでサッカーをやっていたかを思い出した。
その頃の自分はただただボールを追いかけて、誰よりも走って、泥臭くボールに喰らいついて、がむしゃらにサッカーをやっていた。
でも今はどうだろう。
花のような同期や先輩のようになるために、必死さを忘れて、ただただ上手いプレーをしようとしていただけではないか。
雑草は雑草なりに人を魅了するものがあるのではないか。
自分の心の「雑草魂」に火がついた。
それから自分は、誰よりもボールに喰らいつくし、誰よりも走るし、誰よりも泥臭くプレーすることを決めた。
たとえそれが綺麗ではなくてもいい、倒されても、踏まれても、蹴られても何度でも立ち上がることを心に誓った。雑草のように。
立ち上がれそうになかった時には、父や母、兄、同期へ相談し、その度に叱咤激励という名の水や肥料を注いでもらい何度でも立ち上がらせてもらった。
誰よりも多く走ることで、最後ゴール前で自分にボールが転がってくるし、誰よりも泥臭くプレーをすることでチームに良い影響を与えることができていると感じた。
それが評価され、大学3年次には、Aサテ(上から2番目のカテゴリー)で1年間プレーさせてもらい、大学4年春にはトップチームにも少し関わらせてもらうことができた。
人とは違った形でも、誰かが見てくれる、評価してくれる、とても嬉しかった。
泥臭くて、たとえそれが綺麗じゃなくても、誰かの心を少しでも動かすことができている。そう実感することができた。
これまで小学1年生から15年間続けてきたサッカーをプレーするのは今年で最後にしようと決めている。
みんなの心に残るサッカープレーヤーであるために
泥臭く、貪欲に。
誰よりもボールを追いかけ、誰よりも走れ。
たとえそれが綺麗じゃなくても、見てくれている人を少しでも多く魅了できるように。
そしてこれまで支えてくれたすべての人に感謝の気持ちを込めて。
山口純成の中の”雑草魂”を燃やし
これまでのサッカー人生すべてを賭けて、
ラスト1年必死でがむしゃらに戦います。
最後に
何かのご縁があり、この日記を読んでいただいている皆さまへ向けて。
新しいことに挑戦する時、新しい環境に飛びこむ時、
自分の中で誰にも負けないと言える武器を見つけてください。そしてその武器を磨き続けてください。それが小さなものでも、些細なものでもなんでもいいです。その武器はいつか必ず人生の中で役に立ちます。僕はその武器が雑草魂という強い気持ちでした。
誰かが見てくれています。誰かの心を動かしています。
そう信じていろんなことに挑戦してみてください。
まだ21年しか人生を経験していない人間の言葉ですが、頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も福岡大学サッカー部の応援よろしくお願いします。
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