こんにちは。今回選手日記を担当することになりました、福岡大学サッカー部4年森 喜大です。
普段あまり自分の気持ちを表に出すことはないのですがこの機会に話せたらいいなと思います。少し長い文章になりますが最後まで読んでいただけると幸いです。
「恩返し」
プロサッカー選手になる
この思いを胸に福岡大学に入学した。
大学に入学して1年目はトップチームでプレーする時間が多かったが大学の強度が高く毎日の練習についていくことが精一杯だった。もちろん公式戦に出場することはなかった。
2年生になりすぐにトップチームからA2(上から2番目)というカテゴリーに落とされた。ここで腐ることなく自分に向き合ってもう1回トップチームに上がるんだという思いで過ごし再び上がることができた。
トップチームに上がったその週のリーグ戦からスタメンで試合に出場することができ、後期リーグ、インカレ、新人戦に全てスタメンで出場することができ本当に多くの経験ができ濃い時間を過ごすことができた。
これらのことが評価され九州選抜にも選ばれた。このまま活躍すればプロサッカー選手になれる可能性があるんじゃないかと思った。そんな矢先に……..
2023年2月4日
右足第五中足骨骨折(ジョーンズ骨折)
足から聞いた事もないような凄い音がして自分の中で一瞬で骨折れたなって思った。足が痛く歩くことも出来ずにどんどん右足が紫色になり腫れ上がっていく。
それと同時にこんな大事な時期になんで怪我してんだよと自分を責め、メンタル的にもだいぶやられて両親と泣きながら電話したのを覚えてる。
2023年2月14日
手術が行われた。
ここから地獄のリハビリの始まり。毎日がきつく復帰までの道のりが長く何度も何度も心が折れそうになった。しかし、もう1度ピッチで活躍してプロサッカー選手になるという夢のために頑張ることができた。
約4ヶ月のリハビリを乗り越え復帰した。ここからまたスタメンを取り戻して活躍するんだと思っていた。
しかし、復帰してからなかなか思うようにいかない。体が思うように動かない。今までと感覚が違う。コンディションが上がらない。怪我する前までは出来ていたことができない。
自分の体の中でなにが起こっているのか理解することが出来なかった。
試合に使ってもらうが求められているプレーができない。そんなことが続き試合に出れなくなりベンチメンバーやメンバー外になった。
そこから早く怪我する前の自分に戻さないとと思いずっと焦りや不安を感じていた。自分自身で精一杯だった。
そんな中で4年生になり本格的に進路について考えないといけない時期がきた。
プロサッカー選手になるのかプロではなくJFLや地域リーグでするのか就活して企業に入るのか将来について真剣に色々なことを考えた。
現状試合に出たり出らなかったりする奴がプロになれるのか。そんな簡単なことはない。
もしプロサッカー選手になれなかったら卒業後どうするのかなど先が分からずに不安になり悩むことが多くなった。
就活をして企業から内々定をもらったりもした。
でもなにか自分の中でもやもやとした気持ちがあった。何してんるだろう。俺の夢ってなんだったんだ。
なにか自分の夢に対して言い訳を作って逃げている気がした。
本当にこれでいいのか。後悔しないのか。
そこで将来について色んな人と話すことが多くなった。
話す人みんなから卒業したらどうすると?プロサッカー選手になれそう?と必ず聞かれる。
でも自信をもってなれるとは言えなかった。
「なれるか分からんけどなれるように頑張るよ」
こんな弱気な発言ばかりしていた。
しかし返ってくる言葉はこんな弱気な自分が情けない、みっともないと思うくらいの言葉だった。
喜大なら絶対にプロサッカー選手になれるよ。プロで活躍する姿を見たい。期待してるからずっと応援してるよ。
この言葉を聞いて自分の中にあったもやもやや不安が一気に晴れた。
心の中の火が消えかけていた自分に再び大きな火を付けてくれた。
絶対にプロサッカー選手になる!
決して簡単なことではない。可能性は僅かかもしれない。でもその僅かな可能性がある限りは絶対に諦めない。
どんなに困難なことがあろうと決して自分1人だけの夢ではない。みんなの夢でもある。自分の周りにはこんなにも応援してくれてる人がいる。
自分にはプロサッカー選手になり活躍することでしかみんなに恩返しができない。
そのためにもラスト1年悔いが残らないように死ぬ気で走り続けます。戦い続けます。
最後まで応援してください。
最後にこのような場でしが両親への感謝の気持ちを伝えることが出来ないので伝えさせてください。
お父さん、お母さんへ
3歳から始めたサッカーももう今年で19年目を迎えようとしています。サッカーを始めた頃からずっと変わらぬサポートありがとうございます。
これまで何不自由なく大好きなサッカーを思う存分出来たのは間違いなくお父さん、お母さんのおかげです。
お父さんは小さい頃から今も車で送り迎えしてくれたり、ほとんどの試合に応援に来てくれます。例え県外でも関西、関東であっても応援しに来てくれます。そして毎試合終わりに試合の反省やサッカーについての話をします。時にはダメなプレーを怒ってくれたり、良かったプレーを褒めてくれます。実はあの話をする時が1番好きな時間でした。
お母さんは陰ながらであるがお弁当作りや洗濯物など自分が困らないようにずっとサポートし続けてくれました。また、サッカーで上手くいかない時や落ち込んでいる時にはいつも話し相手になってくれます。親にはなかなか弱い自分を見せたくないがなぜかお母さんと話する時は泣きながら話すこともありました。そのお陰でまた頑張ろうという気持ちになってました。
これまで自分のために労力や時間を使ってまでも思いっきりサッカーができる環境を作ってきて貰いました。
両親にできる最大限の親孝行は先程も述べましたがプロサッカー選手になり活躍する姿を見せる事だと思います。
そのために全力で頑張ります。
残り少ない時間ですが最後まで最高のサポートをよろしくお願いします。
本当にいつもありがとう。必ず恩返しします。
まとまりのない文章でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今後とも福岡大学サッカー部と森 喜大の応援をよろしくお願いします。
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