今回選手日記を担当させていただきます。福岡大学サッカー部2年の合戸倫太郎です。
今回選手日記を書くにあたって何を題材にして書こうか迷った結果、私がプレーしている時に最も意識している事について書かせていただこうと思いました。拙い文章ですが、ぜひ読んでいただけると幸いです。
私がプレー中に最も意識していることは「オフザボールでの準備」です。
前提として、オフザボールとはサッカーの試合中においてボールを持っていない状態のことをいいます。約90分の試合の中で1人の選手がボールに触れる時間はほんのわずかであり、時間にすると2分程度とも言われています。つまり、試合中のほとんどの時間はオフザボールの状態となります。
この「オフザボールでの準備」がなぜ自分が最も意識している、しなければならないようになったのかを紹介したいと思います。
私は高校時代、技術力が周りと比べて低く、ボールロストが多い選手というレッテルを貼られていました(笑)。理由としては、単純な技術力不足ももちろん要因として挙げられるのですが、1番の要因はボールを受ける時にボールしかみらずに受けてしまう癖がなかなか抜けなかったことにあります。その場合に、ボールを受けた後どのようなことが起きてしまうのかというと、ほとんど周りが見えていない状態に陥り、死角から相手にボールを奪われてしまうのです。
ここで、高校時代の私は「オンザボールでのプレーの成功はオフザボールでの準備によって決まる」ということを強く実感しました。オフザボールでのどのような準備が必要なのかを自分なりに深く考えるきっかけを得ることができたことも私のサッカー人生においてとても貴重な経験となったことも確かです。
具体的なオフザボールでの準備について、まぜ前提として目的はボールを受けることではなく、次どのようなプレーをするのかを考えるべきだと学びました。目的が「ボールを受けること」になってしまうとどうしてもボールだけに目がいってしまい、ボールを受けてから次のプレーを考えるようになってしまいます。プレーの成功させるため、ボールロストを防ぐためには、「首を人よりも振る回数を増やし、多くの情報を取り入れて正しいポジショニングをする」という結論に至りました。
これをトレーニングで常に強く意識して行い習慣とすることで、見える視野が広がり、相手との距離感やプレッシャーのかかり具合、スペースや味方の位置を把握することができるやうになりました。当時の私は、この首を振ると言う動作を習慣づけるために、学校からグラウンドまでの往復約20kmの道のりでとにかく首を振り続けながら自転車を漕いだりもしていました(笑)。ここでは普段の生活の中でもサッカーのためにできることもあるのだと学べました。
今ではこの習慣のおかげもあり、だいぶボールロストの回数も減ってきましたがまだまだレベルアップできると感じています。更に、自分1人のみのオフザボールでの準備だけでなく、現在では周りの選手と意図を合わせてオフザボールをすることで相手のギャップを突くという関係性にもチャレンジしています。これを無意識ではなく、意識できにできるようになれば相手コートの深い位置に侵入することができチャンスも増えると考えています。
自分自身の課題に向き合うこと、それについて深く考えることができた時間は決して無駄にはならないと思います。
1人のサッカー選手として、もっともっと質の高い選手を目指してこれからも頑張っていきたいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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