リヴァプールの14ぶり優勝で幕を閉じた欧州CLに思うことを書いてみます。ご存知の通り、ドイツ人のユルゲン.クロップ監督は、シルバーコレクターと揶揄されるほど、あと一歩で優勝には届かず悔しい思いを世界一味わった監督だった。ブンデスリーガの弱小チームマインツで頭角を現したクロップ監督は、卓越した指導力を評価されドルトムントに移る。無名の若手逸材を次々と発掘してはブレイクさせてチームを躍進させて、王者バイエルンと互角の勝負を繰り広げた。彼の代名詞とも呼ばれる「ゲーゲンプレッシング」という超攻撃的守備のコンセプトを掲げて、パスサッカー全盛のモダンフットボールに真っ向勝負を挑み続けた。献身性、連動性、同時性を追究した守備からのハイスピードなカウンター戦術でバイエルン、レアル、マンC、チェルシー、PSGなど、豊富な資金力のビッグクラブを相手に一歩も譲らない挑戦的な戦い方や生き方に人間としも共感するところが多かった。昨年、念願のCL決勝まで辿り着いたが、エースのM.サラーが前半早々に負傷交代し、1-3でレアルCL3連覇の引き立て役に回った。試合後、「クロップ監督は、やはりシルバーコレクターなのか?」そう誰もが思ったが、今季のリヴァプールは、GKアリソン、CBファン・ダイク、ボランチのファビーニョ、MFワイナルドゥム、控えFWオリギ、シャキリなど、実に的確なスカウティングと戦力補強で弱点を克服し、更に昨季以上の強固でタフな布陣を作り上げた。プレミアリーグの覇権は、マンCに勝点1で譲ったものの、シーズンの最後の最後に、まさに捲土重来を成し遂げた。捲土重来とは、中国の戦国時代の諺で、一度は闘いに敗れた軍をしっかりと立て直し、土煙りを巻き上げるほどの勢いで再度反撃し、最終的に勝利することを意味する。おめでとうクロップ監督、まさにCL版捲土重来の実現に、感銘を受けました。我々、2年連続全国ベスト8の壁にあと一歩及ばず敗れた福大軍の捲土重来なるか?、来るべき日に備えチカラを地道に蓄えて、いざという時に爆発させる。福大版「奪取速巧」の熟成を日々目指していくのみ!
・ユルゲンクロップ
https://ja.m.wikipedia.org/wiki
・捲土重来
https://dictionary.goo.ne.jp/word