今回、選手日記を担当させていただきます。 福岡大学サッカー部2年坂本翼です。
このような文を書くのが苦手で読みにくいと思いますが、最後まで見ていただけたら嬉しいです。
「恩」
「恩」は小学5年の時に、学校で人生の漢字一字を書く時に書いた漢字。この時から本気でプロ サッカー選手を目指し、両親に恩返しすると決めた。
自分は5人兄弟の2番目、次男。5人兄弟の内4人男で、全員サッカー経験者。いまサッカーして いるのは、自分と一番下の弟だけ。みんな1度はプロになりたいと思ったと思う。でも、サッカーを 辞めた。
自分がサッカーを続けられているのは、両親の支え、兄の存在が大きいから。
兄は1学年上。小、中学と同じチームで一緒に試合に出ていた。次第に兄を抜くことが自分の1つ の目標にもなっていた。高校進学時、兄と同じ高校に行く選択肢も少しは考えた。でも、もっと厳 しい環境に身を置きたいという考えから大津高校を選んだ。
高校進学時にたてた目標は、試合に出て活躍している姿を両親に見せること、兄と大舞台のピッ チで戦って勝つこと。
高校2年時の選手権、大津高校対佐賀東高校。1つの目標を叶えるチャンスだった。しかし、自分 は怪我でメンバーに入っていなかった。応援席でその試合を見ているだけ。兄はこの大会でサッ カーを辞めることを決断していたため、兄と本気でサッカーできる最後の舞台でもあった。結果、 大津高校が勝った。しかし嬉しさはなく、怪我でプレーできない情けなさ、もう兄と本気のサッカー ができない悔しさしかなかった。
選手権で兄よりいい成績を残すこと。チームスポーツだからおかしいと思うが、兄よりいい成績を 残すことで兄を抜いた証明になると思い設定した。
1年後、選手権でベスト4。優勝はできなかったもののチームとしても個人としてもいい結果を残す ことができ、誰がみても兄を抜いたことがわかるくらいのプレーができた。そして、両親にピッチで 活躍する姿も見せることができた。
プロになるまでは試合に出て活躍すること、これが自分が両親にできる最大の恩返し。大学1年 目は公式戦に出た回数は片手におさまるくらい。2年目はチャンスをもらい試合に出ていたが、長 期離脱の怪我。今年は試合に出続けること、チームの勝利に貢献することが目標だったが、今 年はもうサッカーはできない。
まだ大学に入ってなにも両親に恩返ししていない。復帰する頃には大学でのサッカーはあと2年。 目で見てわかるほどの両足の筋肉の違い。復帰してからもとのプレーができるのか、不安でしか ない。でも来シーズン、ピッチで活躍している姿をみせるために、プロになって両親に恩返しする ために今できることを全力で頑張ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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