今回、日記を担当させていただきます。新2年の梶原駿哉です。
私は長崎総科大附属高校から、福岡大学に入学させていただきました。
私は、高校3年間「”奇跡”の立役者」でした。1年生リーグ天王山、ラストワンプレーでの同点ゴール。全国大会1回戦、後半残り10分からの逆転劇。県大会決勝、延長後半残り1分での決勝弾。
そんな漫画のような”奇跡”を生み出したゴールの前に立っていたのは、いつも私でした。
すぐそこにまで見えていた勝利を、私は守りきれず何度も目の前で攫われていきました。
私の高校3年間での目標は選手権で優勝し頂点の景色を見ることでしたが、高校サッカーでの最後の景色は、相手の歓声と自分の後ろに転がるボール、そして崩れ落ちる仲間の姿でした。
そんな奇跡のゴールですが、所謂「スーパーゴラッソ」や「ノーチャンス」なシュートではなく、あと1秒判断が早ければ…あと数cm早く移動しておけば…と手を掠めていくものばかりでした。決勝敗退後、高校3年間を振り返って私には準備が足りなかったのだとその時に気づきました。試合中で言えば、スコアや時間、場所、相手の利き足、DFの位置などをいち早く頭に入れどこに来るかを予測、そしてポジショニング。私生活でいえば食事や睡眠、トレーニングの強度など。この行程を私は厳かにしていました。だから、あと一歩が及ばなかったのは必然だったのかもしれません。
私は胸の中に「100点満点と、99点の差は、1点じゃない」という言葉があります。この言葉は私に1番当てはまるものです。1位の2位には、圧倒的な差がある。そういう意味だと思っています。今の私は、その1位、2位を争う場所にすらいません。1番と圧倒的ではまとめられない程の差があるということです。ですが、全国大会や県大会決勝などの大舞台での経験を通し、気づくことが出来ました。だから私はこの準備の質を高め圧倒的な武器にし、この差を覆します。
準備は、毎日気を使って生きていくことになるので人間性の構築にも欠かせないものです。高校3年間、私の恩師である小嶺忠敏先生は常に人間性の大切さを説かれてきました。人として、そして選手として最高の準備のできる人間となり、陰ながらの「”勝利”の立役者」として高校3年間で見ることの出来なかった頂点の景色を見ます。
そして、天国で小嶺先生が胸を張って「あいつも俺の教え子だ」と言える人間になれるよう、日々精進致します。
拙い文章でしたが最後までお読み頂きありがとうございました。
今シーズンも福岡大学サッカー部の応援よろしくお願いいたします。
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