本日、行われました全日本大学サッカー選手権 3回戦の結果について報告させていただきます。
【全日本大学サッカー選手権 3回戦】12/14 福岡大学 1(PK2-4)1 阪南大学
3回戦 12月14日 12:00 Kick off @前橋総合運動公園 気温: 9°C 天気:晴れ
福岡大学 1(1-1)1 阪南大学
PK2ー4
得点者
福岡大学:38分 北条
阪南大学:41分 OG
福岡大学メンバー表
スターティングメンバー | サブ | ||||
ポジション | 背番号 | 名 前(交代) | ポジション | 背番号 | 名 前(交代) |
GK | 16 | 菅沼 一晃 | GK | 1 | 橋口 欧介 |
DF | 3 | 伊藤 颯真 | DF | 4 | 大川 智己(in 113min.) |
DF | 6 | 田中 純平 | DF | 13 | 内田 裕也 |
DF | 12 | 阿部 海斗 | DF | 24 | 榊原 琉太(in 60min.) |
DF | 18 | 岡田 大和 | DF | 33 | 磯谷 駿 |
DF | 22 | 橋本 悠 | MF | 32 | 高原 大騎 |
MF | 5 | 倉員 宏人 | FW | 7 | 鶴野 怜樹(in 70min.→藤井) |
MF | 20 | 重見 柾斗(→榊原) | FW | 11 | 山口 隆希(in 65min.) |
FW | 9 | 大崎 舜(→鶴野) | FW | 17 | 藤井 奨也(in 89min.→大川) |
FW | 10 | 北條 真汰(→山口) | |||
FW | 15 | 永田 一真 |
マッチレポート
激戦となった法政大学との試合から中2日、2021シーズンのチーム目標である「全国四強」の達成を懸けて3回戦を戦った。
相手は2回戦で関西第1代表の関西学院大を1ー0で下し、勢いにのる関西第4代表の阪南大学。両チームともに今大会3試合目と疲労も感じられる中、チームの総力が求められる一戦となった。
両チームが先制点を狙う展開の中で、序盤に主導権を握ったのは福大だった。
サイドの奥を狙う抜け出しと、ロングスローを絡め阪南大DFをゴール前に釘付けにした。前半11分には左サイド岡田のロングスローから永田がヘディングしたボールはゴールに吸い込まれそうになるも、ゴールライン際で阪南大DFにクリアされる。
続く前半29分には、右サイド阿部のロングスローを伊藤が逸らすと、ファーサイドで待ち構えていた岡田がミドルシュートを放った。このシュートは枠外に外れるも、法政大戦の勢いそのままに阪南大ゴールに迫っていく。
スコアが動いたのは前半37分だった。
相手DFがGKにバックパスしたところをFW9 大崎が猛然とプレスをかけカットすると、相手GKに倒されてPKを獲得した。3試合連続先発でどの試合でも全力でプレスをかけていた大崎のプレーが実った形だった。大崎が得たPKはFW10 北条がキッカーを務め、相手GKの逆を突く冷静なシュートでゴールネットを揺らした。
待望の先制点をあげた福大は、追加点を取りに攻勢に出たが、CKから失点を許してしまう。右サイドからのCKがファーサイドまで流れると、フリーで打たれたシュートは逆サイドポストに跳ね返り、福大選手に当たってゴールラインを割ってしまう。得点後の痛恨の失点だったが、その後は崩れることなく1ー1の同点で前半を終了した。
後半は前半よりもさらに強度の高い展開となっていく。両チームの攻撃の鍵となったのはセットプレーだった。特にロングスローはお互いに武器として持っており、幾度となく両チームのゴールに迫ることになった。試合中盤、重見→榊原、北条→山口、大崎→鶴野の3枚を交代し疲労の見える阪南大を攻め立てていく。
後半20分を過ぎ、両チームの攻防は更に激しさを増していった。後半43分には途中出場の鶴野が右サイドからカットインし、左足でシュートを放つもゴール右上に外れる。法政戦での得点もあり、期待感からチームの勢いは増したが、ここでアクシデントに見舞われる。相手選手へプレスをかけた鶴野が交錯し、そのままピッチ外でハムストリングスを抑え、起き上がれなくなり、負傷交代を余儀なくされた。17藤井が出場したところで後半が終了し、ベスト4をかけた3回戦は90分で決着がつかず延長戦へとなった。
延長も一進一退の攻防が展開されていく。延長前半の15分間は阪南大が攻勢にでた。福大は前半は割り切って守備に回り、自陣深くに侵入されることもあったが主将で守備の要の6 田中が牽引しチーム全員でゴールを割らせなかった。延長前半を無失点で凌ぐと、延長後半は福大が攻勢に回った。何度も何度もサイドを突破し、ゴール前にボールを流しシュートを打つも、阪南大DF・GKの体を張った守備の前に決勝点を奪うことができない。両チーム、あと1点が遠い延長戦となった。
120分を終えてスコアは1ー1。勝負はPK戦で決着をつけることとなった。
PK戦では福大キッカーの1,2人目が連続して失敗する苦しい展開。GK菅沼が意地をみせて阪南大4人目をセーブするも、5人目のシュートは指先で触れたがボールは無情にもゴールに吸い込まれた。
120分+PK戦まで行われた死闘は、阪南大に軍配が上がった。福大はまたしても全国ベスト4の壁を超えることができずに2021シーズンを終えることとなった。
監督コメント
「四強入り目前の死闘、無念PK負け終戦」 監督 乾 真寛
四強入りをかけた阪南大との一戦、スタメンは一回戦から3戦とも同じメンバーで臨んだ。
前半、福大の両サイド阿部、岡田の攻撃力を抑えるために阪南大は、福大DFラインの背後に深いボールをラフに打ち込んで来た。
試合中、球際のデュエルは激しく、両チームの気迫が真正面からぶつかり合う死闘となった。
福大も、前線の大崎、永田、北條が阪南大DFラインの背後に走り込み、ハイプレスで圧力をかけ、勢いよく攻め込んでいった。
先制点は、その流れからFW大崎がスピード豊かなスプリントで阪南GKにプレスをかけてボールを奪いに行き、相手GKの反則を誘い、貴重なPKを獲得した。これを北條がきっちり決めて1-0、待望の先制点を挙げた。
しかし、得点から、わずか3分後の阪南大CKのこぼれ球から、同点弾を浴びてしまった。結果的に不運なオウンゴールだったが、得点の直後、前半終了間際だったことを考えると、時間帯としては残念な失点だった。
しかしながら、選手たちは気落ちすることなく後半戦も、逞しくボールを拾い、ロングスローやセットプレーで圧力をかけ続けた。
試合終盤には北條、鶴野、山口が度々阪南大ゴール直前まであと一歩に迫り決定的なシュートを放つが相手GKも懸命にゴールを死守し、勝ち越し弾を決めきれず、PK戦に突入した。
PK戦の一人目、二人目が外れ、苦しくなってはいたが、倉員、橋本がしっかり決めて、GK菅沼も一本止めて粘ったが結局はPK2-4で、今季終戦を迎えた。
夏の王者法政大学を撃破して、念願の四強入りに限りなく近づく内容の好試合だっただけに、選手たちには勝たせてあげたかった。
しかし、これがサッカーの厳しさと現実だが、やりきれない無常感が残るラストゲームだった。
今大会を通じてチーム全員がハードワークした試合は見応えがあり、目標だった四強入りは目前で取り逃したが、歴史に残る素晴らしい戦いをした選手たちを誇らしく思える一戦だった。
全国各地から福大サッカー部を応援していただきまして、ありがとうございました。
選手コメント
主将 4年 田中
本日もたくさんの応援ありがとうございました。
最後にチームを全国ベスト4に導く事ができず、本当に申し訳なく思います。
福岡大学での4年間では、何不自由なくサッカーをさせていただきましたし、プレーヤーとしても人間としても成長できた部分があったのではないかと思います。
このような経験ができたのも、日頃より福岡大学サッカー部を支えてくださる皆様のおかげです。
4年間本当にありがとうございました。
これからも福岡大学サッカー部の応援よろしくお願い致します。
4年 阿部
今日は応援ありがとうございました。
勝てば目標であるベスト4だったのですが負けてしまい本当に悔しい気持ちでいっぱいです。やはり四強というものは簡単なものではないと感じました。今日の試合で大学サッカー最後の試合となりましたが僕のサッカー人生はこれからもまだ続いて行くので今日の敗戦を忘れずに次のステージで頑張りたいと思います。
4年 倉員
応援ありがとうございました!
夏の全国に出れなかった中で、インカレに向けてとてもいい準備をしてきました。
その結果、ベスト8という結果にはなりましたが大会を通して自分たちのやりたいサッカーをやり通すことができました。
今回の悔しい気持ちを経験した後輩たちが来年また、四強基準という目標に向かって頑張ってくれると思います!
また、福岡大学を応援よろしくお願いします。
4年 酒井
今日で4年間の大学サッカーが終わりました。今日の試合を含め、沢山の応援ありがとうございました。ベスト4という壁を越えることができず、本当に悔しいですが沢山のことを学ぶことができた大学サッカーにとても感謝しています。今後とも福岡大学サッカー部を応援よろしくお願いします。
⚽️次の試合のお知らせ⚽️
2021シーズンの公式戦全試合日程を終了しました。
今年度の熱い応援、誠に有り難うございました。
2022シーズンの福岡大学サッカー部への変わらぬご支援のほどよろしくお願い致します。