逆境
この度選手日記を担当します。
2年の水本海翔です。
まとまりがなく長い文章となりましたが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
「逆境」
逆境は中学時代の恩師である監督に口酸っぱく言われていた言葉で、今では自分が生きていく上で大切にしている言葉です。
いきなりですが、これまでのサッカー人生を振り返ってみようと思います。
小学校の頃は、地元のサッカー少年団でプレーしていました。6年生の頃には、「俺がやりたい」とキャプテンも勤めさせてもらいました(ほぼ無理やり)。身長もあり、そこそこ上手かった自分は口だけ達者なキャプテンだったなと思います。
中学に上がり、そこでは大きな逆境が待っていました。家からバスで20分ほどの距離にある中学に通っていてそこでサッカーをさせてもらっていました。1年生の頃から上のカテゴリーでプレーしていたので、2年生に上がった頃にはスタメンで試合に出ていました。何も問題なく、なんなら上手くいきすぎているくらいでした。そして2年の夏の県大会の準決勝で、半月板断裂という膝に大きな怪我をしてしまいました。縫合という手術をするため完全復帰には半年以上はかかるという長期の怪我で、復帰する時には3年の大会が始まるという厳しい状況でした。ただここで、監督による「逆境を乗り越えろ」という言葉に励まされたし救われました。「不運だな、うまくいかないな」なと、怪我のせいにして落ち込むのではなくて、怪我しているからこそ、これまで目を向けることがなかったことに真摯に取り組むことができると、そう思えたあの日から自分の人生はすごく前向きになったなと思います。
高校では悩みに悩みまくった結果、地元の福岡を離れて熊本にある大津高校に入学しました。中学で長期の怪我をしましたが高校でもさらに怪我は続きます。2年生には第五中足骨を骨折し手術をしました。そしてサッカーの調子が上がってきて、トップチームの試合にも絡んでいこうとしていた3年生の9月に逆足の第五中足骨を骨折し手術をしました。なんとか選手権までにと、全力で怪我の治療と復帰するためのトレーニングに努めましたが間に合わせることはできませんでした。高校3年間をざっくりとまとめるならば、ほんとに逆境だらけの3年間でした。ただここで重要なのは、この3年間に後悔はしていないということです。たしかに傍から見れば、「水本くんは上手くいかなかったね、だめだったね」と思われているかもしれない、しかしこの逆境を何度も乗り越えたことで、サッカーしかりサッカー以外の部分で成長することができました。
大学に入り、最初は1番下のB2というカテゴリーでスタートしました。納得は全くしていませんでしたが、これまでの自分の経験を踏まえて、焦りなどはありませんでした。自分の課題に取り組み、武器を磨いていけば必ず上に上がれると思っていたからです。そしてすぐにB1にあがることができ、Iリーグでは全国大会にも出場させてもらいました。あの時のB1の選手たちにはほんとに感謝しています。貴重な経験をさせていただきました。そして年が明けてからは、上から2番目のAサテライトに入りました。最初は上手くいきませんでしたが、徐々に安定してきた時でした、また怪我をしてしまったのです。今回は股関節の怪我です。病院にも行き検査をして、治療やリハビリを重ねましたが、なかなか治らず4ヶ月が過ぎ、7月に入った頃です。正直なところ、はっきりとした原因もわからず、どうしていいかわからないことに気持ちが切れそうでした。そんな時に同じカテゴリーのY君、S君、U君が必死に励ましてくれました。最近では新たな原因もわかったし、その3人のおかげで気持ちがすごく楽になりました。今は出来ることを全力でして、怪我から戻った時にもっとすごい自分に出会えるように頑張っていきたいと思います。
長々と振り返りましたが、要するに逆境を楽しもうよということです。人には色んな試練や壁が現れます。ただそこで腰を落とすのではなくて、ポジディブに一所懸命に立ち向かっていければ、サッカーだけじゃなく人生が豊かになると信じています。これからも弱い自分を認めた上で何事も前向きに取り組んでいきます。
最後に、これまで出会ってきた人達や、1番身近で支えてくれる家族に感謝して、この日記を終わらせようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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