はじめまして。
福岡大学サッカー部2年の江良優空です。
優空と書いて「ゆうす」と読みます。
空のように高い志と広い心を育んで欲しいとの願いを込めて両親が付けてくれた名前で、僕自身も凄く気に入っています。
今回、自分が日記を担当させていただくということで、僕の今まで生きてきた上で形成された、
「江良優空」という人物ついて書かせていただきたいと思います。
【目立ちたがり屋】
僕は小さな時から目立ちたがり屋です。
例えば、好きな色は赤です。
なぜなら、スーパー戦隊シリーズの主人公は赤だからです。
他で言うと、体育祭では隊長をやったり、文化祭では指揮者をしたりなど、とにかく人の前に立って、自分が目立っていると感じることが出来ることならなんでもしたがるような目立ちたがり屋です。
今考えると、FWになったのも、小さい歳ながら、点を決めた時が1番目立てるから、FWをやりたいと思っていたのかも知れません。
今述べさせていただいたように、僕は目立ちたがり屋です。
そんな目立ちたがり屋の僕が1番尊敬している人である、父親に小さい頃から言われ続けてきた言葉があります。
【謙虚】
目立ちたがり屋の僕が小さい頃から言われて続けてきた言葉、それは「謙虚」です。
父親に「お前は謙虚さが足りない」と何度も叱られる事がありました。
その度に僕は、「別に謙虚だわ」と思っていました。その当時は、謙虚と言う言葉の意味が分かってなかったと思います。今もまだまだ謙虚さが足りないとも思っています。
先程述べたように、僕は目立ちたがり屋なので、とにかく目立とうといろんな方法で目立とうと考えます。ですので、つい謙虚さを忘れてとにかく目立とうとしてしまうそんな人間です。これは僕の永遠の課題だと思っています。
サッカーにもこの性格が出ています。
高校まで、FWは点を取ってなんぼのポジションという認識で、守備が出来ずに、高校3年間、守備が課題のまま高校サッカーが終わりました。
そして、福岡大学に来てこの考えが一転しました。初めてトップチームの練習を見た時に選手全員の走る量・質が今までの僕のサッカー感と全く違うものだったからです。
FWの選手は、守備になった途端、守備の意識を持ち、全速力でボールを追いかけ、チームの守備のスタートとなる。僕の目に映ったのはそういうFWでした。
その時、僕は守備が「出来ない」じゃなくて、「やらなかった」のだとここで感じました。
その日から僕は、チームメイトに今までは動き出しのタイミングのことばかり聞いていましたが、守備について聞くことが自然と増えてきました。これが僕が福岡大学サッカー部に来て、1番成長出来たことだと感じます。
守備も謙虚な気持ちが大切です。攻撃だけじゃなく、チームのために戦える。そんな選手になりたいです。
【オフザボール】
最後に僕のプレースタイルについて述べさせていただきます。
僕は、サッカーを始めてから今までずっとFWをやっています。
僕は、山口県周防大島という小さな島で育ち、足も早く、技術もそれなりにあったので、島の中でサッカー選手として目立った選手でした。
そして、中学で島を出て、隣の街でサッカーをすることになった瞬間僕は大きな壁にぶつかりました。
初めて、県トレセンに行った時、自分が全く目立ちませんでした。
早いと思っていた足も自分より早い人なんて沢山いて、そこそこあると思っていた技術も全く通用しませんでした。
ここで僕は、思いました。
「どうやったら俺は目立てるんだろう」
とにかくボールを受けて、ドリブルで全員抜き去り、豪快なシュートを決めるのが僕のプレースタイルで、このプレーについてしか考えていなかったので、僕はどうしたらいいかわかりませんでした。
そうやって迷い続けて、中学サッカーの1年半が気づいたら終了していました。
ずっと何をしても上手くいかず、サッカーをやめたいとお風呂で毎日のように泣いていました。
それを見た父親が、僕にこれを見て勉強しなさいと1人の選手の動画を見せてくれました。
それは、当時サンフレッチェ広島に在籍されていた佐藤寿人選手のプレー集でした。
初めて見た時は、「なんだこの人は、足も遅いし、ドリブルも全然しないじゃんか」と思いました。こうやって思う時点で謙虚さがないと思います。
でも気づけば毎日見るようになり、今までは、足の速さとドリブルの上手さしか興味がなかった僕が、「ゴールを受ける前の動き出し」を見るようになっていました。
父親が伝えたかった事は、「オフザボールの質」でした。
ここで僕は根本的なことに気付きました。
FWに1番求められているのは、チームを救う点を取ってくれることだと。
佐藤寿人選手はオフザボールの質で、得点を量産されていて、これぞエースという選手でした。
そこから、僕は、毎日オフザボールの勉強をしました。
オフザボールの本を読んだり、オフザボールのDVDを見たり、とにかくオフザボールについて考えました。
そして、中学2年の最後の大会で、僕はこのオフザボールで多くの点を取る事が出来ました。そこから僕は、オフザボールの質を求める選手となりました。
今でも1番好きなサッカー選手は?と聞かれたら、佐藤寿人選手と答えます。
僕のサッカーを変えてくれたのは、父親と佐藤寿人選手です。
とにかくゴールにこだわる。
10本走って、1本しかパスが来なくてもいい。
でも信じて駆け引きをし続ける。
そして、来た一本のパスをきちんと決めるそれが僕の理想のFW像です。
今年は1年間の約半分怪我をしてしまい、サッカーがあまり出来ませんでした。
残り2年の大学サッカーとなりましたが、父親のまえでこれが俺のサッカーだよと示せるような、そんなゴールを決めるのが今の僕のサッカーの目標です。
「90分間目立たなくたっていい。ゴールを決めた瞬間に目立てられればそれでいい。」
これが僕のサッカーです。
長くなりましたが最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
これからも福岡大学サッカー部へのご声援をよろしくお願い致します。
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