今回選手日記を担当させていただきます、2年菅沼一晃です。 自分は高校の監督から本をたくさん読めと言われて本を読む習慣ができ、今までいろいろな本を読んできました。 また、多くの方々に関わってきました。 その経験から感じたことがあります。
その一つとして、日本語には曖昧な言葉、誤解を生む言葉が多くあるように思います。 その中で、「楽しい」「頑張る」という言葉は代表的なものであると思います。
少し「楽しい」という言葉について話すと、自分にとってサッカーは「楽しい」ものです。 その中には苦しい時も悔しいこともあります。 それも含めて自分は「楽しい」と感じるのです。 しかし、「楽しい」という言葉には「楽(らく)」という言葉が入っています。
サッカーは「楽」ではないのに・・・ そして、「頑張る」という言葉にも違和感を感じます。
とても抽象的な言葉。この言葉について考えていく上で自分がサッカーはもちろん、いろんなことに取り組むときに大切にしようと思った言葉が
「頑張らない」
今回は「頑張らない」という言葉を大切にしようと思った理由について話していきたいと思います。
プロ選手、芸能人、社長など人生の成功者と言われる人は頑張っていないように自分は感じます。これは成功者を悪く言っているわけでも、成功者が先天的に能力を持っているから成功したと言う事を言いたいわけではありません。 もちろん、成功者は他の人よりも計り知れないほどの時間を、自身の目標、成功のために使っていると思います。 このような成功者と言われる人は「頑張る」という曖昧な事ではなく、「いつこれをする」、「こうするためにこのような行動をすべき」と明確で目標からの逆算がされていると多くの本に書かれているように感じました。 しかし、結果が出ない時や出ていない人がよく口にする「頑張っているのに評価されない」「頑張っているのに結果が出ない」と言ってしまうものです。 自分にもこのような時期がありました。成果、結果を評価するべきところをこういうときは過程である頑張っていることを評価して欲しくなってしまいます。 そして、評価されず、結果が出なくなり、気持ちがメガティブになっていき、よくするためにするべきことが選べなくなります。
頑張ろうとしているときは無駄な力が入ってしまい、イージーミスが増えてしまいます。 そして、また結果が出ないという負のスパイラルにハマってしまいます。 逆にうまくいっている時は何をするべきか考え、行動、プレーできることにより結果が出て、それが自信に変わり、するべき事を継続してやり続けることでどんどんいい結果が出ます。
ここで、自分の話をすると、シュート練習の時に、クロスからのシュートでの失点が多くどうにかしたと思いました。 まず、シュートを打たせないためにクロスボールに出ることを考えました。クロスに出るために自分が考えたのは、どこにクロスが上がるかを、クロスをあげる選手の目線、ボールの置き位置、中のポジション、選手の特徴から予測することでした。
その予測から、自分のポジショニングを変えることでクロスに出やすくなりました。また、クロスに出られない時でもシュートに対して素早く対応でき、失点を減らすことができました。そして、試合でクロスボールに出る本数が明らかに増え、チームの力になることができました。
特別な練習をすることなく、自分の意識でプレーを変えることができました。もちろんこの時、頑張っているという感覚は感じませんでした。もしも、この時ただ頑張ろうと思っていたら、失点を減らすこともできなかったし、逆にミスをしてしまう回数が増えてしまっていたと思います。
だから、自分は「頑張る」という曖昧なことをするのではなく、何を意識するべきなのか、どのようにするかを考えていくことで、改善、目標の達成に繋げていけるようにしていきたいと思います。
ここまで読んでいただいた方もぜひ参考にしてみてください。
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