今回選手日記を担当させていただきます。
福岡大学サッカー部2年 宮田詠人です。
「幸運の女神は前髪しかない」
この言葉は、父にかけられた言葉だ。
女神が向かってくる時に掴まなければならない。通り過ぎてから捕まえようとしても、後ろ髪がなく掴むことができないからだ。
この言葉を聞いて「変な髪型」くらいな印象しか持たなかった。
今では、はっきりとわかる。
自分がチャンスだと思った時、その時に結果を出さなければもう女神は前を向いていない。
高校最後の選手権で思い知った。
選手権までの選手登録期間でプリンスリーグに何度も出場させていただいたにもかかわらず、私はコーチの期待に応えることなく0ゴールで終わり、全国の舞台には立てなかった。
メンバー発表が終わったあと、ロッカーで泣いた。
ただただ悔しかった。
あの時、ゴールを決めていれば。
あの時、あんなプレーをしていれば
あの時、走っていれば
そんな言葉がたくさん出た。
その悔しさを晴らすために大学でもサッカーを続けるという決断をした。
しかし、大学一年の時からB2でずっと燻っている。周りからは、期待されている自覚はあった。すぐにB1に上がれると思ったが現実は甘くなかった。そこそこの結果だけでは足りないのだ。なにか、何かが欠けているから上がれなかったのだ。
今はまだ、大学2年生だ。これからトップチームに上がる可能性だって、プロになる可能性だって全然ある。
そして小学生の頃にたてた目標の、
恩返し+応援される選手
を胸に抱き大学サッカーに全力でぶつかっていく。
小さいけどうまさでカバーすればいい。
みんなが走れない時に走ればいい。
決めるべき時ゴールを決めればいい。
変な髪型の女神を捕まえて、目標を実現するためにこの大学生活を絶対に無駄にしない。
自分に何ができるか、何をすれば掴めるかを思考と試行を繰り返し、現れた瞬間に捕まえてやる。最悪、髪が掴めないなら胴体ごと掴んで離さない。バックハグで一発だ。そのくらいの覚悟と闘志を持ってこれからを過ごしていく。
女神すらもいなくなる前に。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも福岡大学サッカー部の応援をよろしくお願いいたします。
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