サッカーとは。
「絶対にプロになるから!」そう言って広島駅まで見送りに来てくれた家族や友人の前では奮起していたが、博多行きの新幹線に乗ると孤独と不安に襲われて周りの目も気にせず大泣きしたのをつい昨日のことのように感じる。
そんなスタートを切った大学生活も気づけば折り返しで、3年目を迎えようとしている。
そもそもなぜ、越道雄大は福岡大学に進学したのか。
正直に言って、鮮明な記憶があるわけではない。
しかし、高校進学の際に自信が持てず、挑戦しようとしなかったこと。そしてなによりそんな自分が情けなかったこと、それだけは強く覚えている。
だから大学進学は、今ある自分のレベルで判断せず、これからの自分の可能性を信じて、強豪校に進学しようと決めていた。そんなことを考えている折、家族や先生と進路相談をしていく中で福岡大学のパンフレットを手に取った。ビビっときた。福岡大学は自分を変えるためにも最高の環境であると直感し、その日から、頭がもげそうになるくらい必死に勉強して、一般入試で合格を決めた。
福岡大学サッカー部。
全国常連校。
トップレベルの技術、絶対にプロになるという強い志。その両方を兼ね備えた選手が身近にいる環境に興奮した。
自分が持っていたのは誰にも負けない雑草魂。泥臭く自分を表現した。入学してからの2年間、上手くいかないことばかりで落ち込んだり、悩んだりもした。それでも、先輩や同級生が真正面から向き合ってくれたから今の自分が在る。
親元を離れ、初めての寮生活。クレイジーな仲間のおかげで楽しい日々を送れた。
何もかもが新鮮だった。
そんな大学生活のなかで、大きな出来事があった。
「菊池流帆」との出会いだ。大好きな選手。初めて見たときの衝撃はすごかった。
闘志むき出し。バカ強いヘディング。泥臭いディフェンス。雄叫び。ゴール前に身体を投げ出しゴールを死守する、チームを救う。120%のプレーを発揮する彼に惚れた。
自分もサッカーというスポーツを通して、誰かの“心”を動かし、勇気づけられる選手で在りたいと思うようになった。
だからこそ、「どんな時でも、誰もが諦めそうなときにだって、現状を打破しようと一所懸命に頑張れる人。」になる。
今も昔も変わらないことがある。
「サッカーが大好き」だということ。
サッカーが自分を変えてくれた。
サッカーを続けてきたから川内でも、高陽高校でも、そして福岡大学でも素晴らしい仲間に巡り合うことができた。
そして、家族や指導者、先生、先輩、後輩、友人、、、数えきれないほどの方が今の自分を支えてくれている。これからもきっと多くの方にお世話になる。だからプロになってそれらすべての方への感謝をピッチで表現したい。
何度馬鹿にされたって、笑われたって這い上がる。目の前の相手に負けない。泥臭くていいからゴールを死守する。いつだって雑草魂を。周りの目なんて関係ない、気にしない。自分が選んだ道だから。自分の信じたことを正解にする。
「謙虚に、ひたむきに、がむしゃらに。」
高校の時に先輩から頂いた言葉。今でも大切に想っている。つらいとき、苦しいときこの言葉を思い出す。この言葉を念頭に置きながら少しでも多くの人に越道雄大という人間を知ってもらうために今自分ができることを本気でやる。夢に向かって全力で生きる。
夢は掴むものだから。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今シーズンも福岡大学サッカー部の応援をよろしくお願いします。
越道雄大、滾ります。
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